各国の前駆部・胴・後躯部の比較

【 イギリスにおける前駆部と後躯部 】
後躯部
前駆の肩は幅広く、充分に正しく傾斜して深く、非常に力強く筋力が発達し、胴にあとからとりつけたような外観をしています。前胸は豊かで充分に丸味をおび、肩の最上部のところから胸に連なり最下部のところまで非常に深く、両前足の間に充分下がっています。その直径は大きくて、前足のところで丸くなり、その側面は扁平であることがなく、肋骨は充分に丸く張っています。
前足は非常に頑丈で強力であって、互いに幅広く開いていて、太く、より筋肉質でまっすぐでよく発達した前胸部をしています。かなり弓状の外観をしていますが、外側に向かってそっていたり、曲がっていたりしてはいけません。
前足は、後ろ足に比べればかなり短いのですが、後肢をものすごく長くみせ、体の活動をそこねて不具をおもわせるように短すぎてはなりません。
肘は非常に低くついていて、充分に肋骨部から離れていなければなりません。パスターン(繋)は、短くまっすぐで強くなっています。
胴は非常に幅広く、側面は丸く、全体に充分に張り出して深く、正面からみて非常に幅広く、短肢にみせます。胴は後まで下がっていてはいけません。
背は短く強く、肩のところは非常に幅広く、腰のところは背に比べて狭くなっています。背には、肩のすぐ後のところにやや低くなったところがあって、これが背の中で最も低い部分(ショルダー)になります。
ここから背柱がもり上がって腰にたっします。(腰で一番高いところは、肩の一番高いところよりも高くなくてはいけません)。そこから、前よりもずっと急な傾斜で尾に行き、背線はブルドッグ特有のアーチ状の背線となります。これはローチバック(鯉背)と呼ばれるものです。
後躯部の後足は大きく、よく筋肉が発達していて、前足よりも長く、腰高の状態になるようでなければなりません。
飛節はかすかに曲がっていて、充分に低く下がり、腰から飛節のところまでが長く、筋肉がたくましくみえなければなりません。飛節から下部は短く、まっすぐで強いのです。後ろ膝関節は丸味をおびて、やや外向き加減で、胴から離れていなければなりません。
したがって、飛節は互いに近づいて、後ろ足全体は外向きのかたちをとります。趾は明確にわれ、趾関節は高くはります。前足はまっすぐ正面を向いて、かすかな外向きで、中型のサイズでほどよく丸味をおびます。趾はよくひきしまり、厚く明確にわれ、趾関節はよく張っていて高くなっています。

【 アメリカにおける前駆・後躯 】
前足は短くて非常に強靭で、まっすぐよい筋肉質です。前足はたがいに幅広く開き、よく発達したふくらはぎを持ち、弓状の輪郭を示しますが、肢骨は曲がっていたり、外に向かってそっていたりしてはいけません。また、両足が互いに近づきすぎていてもいけません。
肘は低くついて、充分に張り出し、胴から離れていなければなりません。
後ろ足は強く、よく筋肉が発達して、肩よりも腰高の状態となるように、前足よりも長くなければなりません。飛節はかすかに曲がり、充分に低く下がって、腰から飛節までに長さと強力感とをあたえなければいけません。飛節より下部は、短くまっすぐで、強くまた、後ろ膝関節はやや外向き加減で、胴から離れていなければいけません。したがって、飛節は互いに近づいて、後肢全体は外向きの形をとります。
足は適度のサイズでよくひきしまり、しっかりとした作りでなければなりません。趾はよくひきしまり、明確にわれ、趾関節は高く、爪は短く太くなっています。前足はまっすぐ正面を向くか、もしくはかすかに外向きですが、後ろ足は完全に外向きでなければだめです。

【 日本における前駆・後躯 】
前肢は骨太で短く、節骨はたくましく丈夫でなければなりませんません。両肢間は広く開いてつき、ぎょう骨の筋肉は充分発達し外線はやや離れ、「ろ」状の輪郭を示し一見して曲がっているようにみえますが骨自体はまっすぐでなければなりません。
肘は低くつき、胴から離れていなければなりません。繋ぎは短く、趾はほどよくひきしまり、趾関節は高くずんぐりしていなけれぱなりません。前趾は、前望してまっすぐでも外向きでもよく、爪は短く、その色は全体的に一致して濃いほど良いとされます。
後肢は、前肢ほど強大ではありませんが、筋骨たくましく丈夫であるべきで、腰を高く保つために、前肢より比較的長くなければなりません。後膝関節はやや外側に向かい、腱は体から離れ、そのため飛節は接近するようになります。飛節の位置は低く、大腿部は長くなっています。したがって、頸部は短いのがよいのです。そして、後肢は充分に外向きでなければなりません。

その他の比較

【 尾 】
各国共通ですので割愛します。ただ、太く短く下向きであることが必定です。曲がっていてもまっすぐでも、クランクでもよくなっています。
【 被毛 】
各国とも共通である直毛で、短く平らに密生し、なめらかでつやがあります。
【 毛色 】
各国共通のレッド、ブリンドル、その他のブリンドル、完全なホワイト、完全なレッド・フォーン、パイボール(ホワイトに小さいまだらのあるもの)、ファロi(淡黄褐色)。
以上の毛色の質のおちるもの、イギリスでは、ブラックおよびブラック・タンは極端に望ましくない色とされていますが、わが国もその点は準じます。
【 歩様 】
歩用の点もイギリス、アメリカ、日本とも、共通性のある表現をしています。わが国の標準を参考に書きましょう。
歩様は、この犬種独特の横揺れを示します。この特異な歩き方をローリング・ゲートと呼んでいますが、動作そのものはなんらの拘束もうけないで、自由で活気がなければなりません。
 

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